アマチュアコンテストにプロかあ・・・

まずはこの記事をざっくりご一読を

■元ジュディマリ・TAKUYAがアマチュアバンドの大会に出場
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6244671

この記事を読んだときは正直得も言われぬもやもや感。

ルール違反はしてなくても実質的にプロによる応募だし「アマチュアの大会」という主旨には全然沿ってないですよね。これが許されるのであれば、スタジオミュージシャン同士自由に組んで出場するバンドが乱立するし、極論言うと有名バンドのメンバーが集まってでユニット組んで、まだ契約ないのでアマチュアです!ってのも成り立ちますよね(まあこれはやる側にメリットないから実現しないだろうけど)
ルールの隙をつくとんでもなくダサイやろうだ!いろいろかっこつけて世界がどうとか話してるけど、プロ枠のコースではドイツのフェスなんてでれないからアマチュア枠をコスくかすめ取ろうとしているだけやないか!と思うわけだが、モヤモヤの原因はこれではない。

上記の反論は演者側アマチュアインディーズバンドの心の叫びであって、主催者的にはどうなんだろうな?ということ。

イベントの趣旨にはあってないけど、彼のようなビッグネームがでることで、このコンテストの知名度自体は多分あがる。アマチュアバンドのコンテストがイマイチ盛り上がらないのは、インディーズとはいえトップクラスのバンドはなんらかレーベルに所属していたりして、本当のトップが競い合うコンテストってのは少なくその本当のトップになるチャンスをつかみとりたいバンドが多く集まる形なので、スポンサー収入とか、主催者側にはあんまりメリットがないのが現状だと思う。(エマージェンザは、参加バンドに会場への動員を競わせることで稼ごうとしてるんだろうけど)。
こういったプロレベル(プロだけど)も参加するハイレベルな大会であることをアピールすることで、主催者側としてよりしっかり儲かるイベントになるという見込みもあるんじゃないかなあと思ったりしました。

などなど思いつつ、このTAKUYA氏のバンドを映像でチェック・・・
https://www.youtube.com/watch?v=CV4-AGthCfM
んんっ?もちろんうまいけど・・・・・別に絶対的にいいわけではないな・・・
というかインディーズだとしてもどこまで人気出るかは微妙なレベル。(いやもちろんうまいんですけどね)
きっとインタビュー中で語っていたように、理論的にしっかりしていてボーカルとギターがあたらないとかきっちり「プロの手が入っている」んだろうけど、楽曲としてライブとして圧倒されるわけではない。

そうかー、と思った。彼らは彼らで本気度の差はあれうかびあがるチャンスを探しているんだな、ということなんやないかな。
インタビューでやたら「ドイツに行ったらかわるかも」という言葉を言ってたけど、なんとかうかびあがるきっかけを探していて、そのためにこのバンドだけじゃなくて様々な仕事で並行してやっていて、これはそのひとつなんだなということ。で、やるからにはの成功率を高めるために、プロとしての経験を活かし「成功に必要なパーツ」をならべて作っているんですな。
でもまあ厳しいんじゃないかなあ。「絶対ドイツに行ってすべてを変える!」みたいな意気込みがあるならまだしも「プロだから当然出られるだろうし、バンド自体のプライオリティも自分の中では低いんだけど、もしなにか化学変化があるようであればちょっと本腰入れてみてもいいかな」って姿勢では誰の心も動かないと思う。技術だけで感動させられる世界ではないので。
そして本当にヒットするための要素を本正確に音楽に盛り込めるんであれば、アマチュアのコンテストなんかでなくても、プロ的なルートでしっかりとムーブメントを起こせているはず。

モヤモヤ晴れたところで結論だけど、やっぱ彼らは出るべきではないと思う。優勝した後バンドのプロフィール欄に大々的に「エマージェンザ優勝!」って書いても彼らが相手にしている一般のリスナーにアピールするには惹きが弱いし、プロということで斜に構えて「そういえばそんなこともあった」程度の歴史にするのであれば、この大会に運命をかけている他のバンドに譲ってほしい。
(あと負けた時あまりにもカッコ悪すぎる。「あのバンドを倒して○○が優勝!」って絶対ずっと言われるし)
エマージェンザ的にもイベントの意義が問われる黒歴史になるので、誰かが諭して辞退させるか、審査員制なら決勝で特別賞程度に追いやるかした方がいいと思います。

まあなによりですが、エマージェンザ決勝に出るバンドが、音楽理論やヒットの法則などを吹き飛ばす熱いライブでオーディエンスの心を動かして、ドイツ行きをつかんでほしいです。ほんとそれだけです。


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